クワンナイ恐るべしナメ滝


 この時はナメ滝十三丁で有名なクワンナイ川に向かう車両内でフッと雨具上下を自宅に忘れ
てることに気付いた事が始まりです。

1日目、クワンナイ源頭までの行程です。出発して4時間ぐらいでポツポツと雨が来る。
そのうち本降りになりお客さんには雨具を着込んでもらうが私は雨具が無くその時はサポート
で来てくれたスタッフに予備のジャケッお幸運にも借りれました。

しかし学生のサポートスタッフにはゴアテックス素材など買える余裕もなく?雨具とは到底程遠
い存在の吸水性抜群ジャケットでした。
それでも無いよりはマシで有難く借りる、この日はカウン沢出会いでテント泊。

翌日は朝から雨。水量も増えていて出発を遅らせる。10時ぐらいまで待って水量も少し減って
きて遡行開始。
魚留めの滝を越え今回のメインイベントのナメ滝13丁。
ところがこのナメが曲者で流れが一箇所に集中している所はまるで鉄砲水。
なるべく沢を渡らないように進むが、どうしても渡らなければならない所が出てくる。
僕とサポートでお客さんを両側から手助けして渡そうとするが流れに足をとられて鯉のぼり状
態となる。あ〜もう書きたくない。
沢を渡すのをあきらめて僕はサポートのため置いていたザックを取ろうと振り返った瞬間バラ
ンスを崩して一気に流れに飲み込まれました。

視界は泡だらけで「ああこのまま死ぬのか…」と思いました。
そのうち沢がジャンプしている所があり僕はそこで一回転して見事に着地(本当です)
今思うと奇跡です。
その後何事も無かったの如く。お客さんと合流してなんとか源頭に到着。
大雨の中テントを張り日帰り装備でトムラウシに向かう。

その頃はテントを防水処置にすることなど考えてもいなくジャンボエスパースとライトエスパース
2つを背負ったザックは死ぬほど重たかったことを覚えています。
天人峡目前の滝見台ではザックを放り投げたい衝動に駆られました。
それでも気も張っていたのか風邪も引かずなんとか下山出来ました。


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