ここは何処…


 この話は私がまだ後志の田舎町「余市」から大都会札幌のガイド会社に勤め始めた頃の話
です。
その頃は山も地理も不慣れな私。
先輩ガイド曰く「先を走るから後を着いこい」と言われ。
当時は現場のことも解らず(学習せずが正しいですね)先輩ガイドの後ろを見失わないように
ただそれダケを考えて車のハンドルを握っていました。

その時は運悪く目的登山口林道手前でパンクしてしまい先輩車両は先に行く…。
やっと登山口に着くと「先に行く」と妙にクールなメモがあるのみ。
この時は何とか先輩に追いつき無事下山。
しかし帰りの温泉では目的地の曲がり角で曲がった先輩の車に気付かず私は先に行っしまい
(その後聞いた話では、先輩は車を停めて道脇に立ちここだ〜とサインを送ってくれたそう、
当時は携帯電話などはまだありません)

何処までいってもそれらしい温泉もなく引き返してこれだと思い目的の温泉に行き着き廊下で
先輩と遭遇。
その時の先輩の一言が「先に行くからな」でした。
今思えばもっと現地の山行き先までの道路、帰りの温泉など勉強不足でした。
ウーン情けない。


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